枚方こどもミュージカル。
ボクがかかわって9年になるという。驚き。
このミュージカルはいわゆる商業ではない。
運営委員会のメンバーも毎年変わって、次年度の担当者に引き継がれていく。
だから毎年フレッシュ!といえばフレッシュ。(これ、イイとこ)
部分部分が1からスタート(これ、かなわんとこ)
ボクがかかわるようになって――
数年前から提案していたいくつかの案件がある。
その一つとして、もっとこのイベントを広く告知していく方法を探しましょう、という事があった。
チラシを配ればヒトが集まるような時代じゃない。
娯楽は沢山あるし、多様だ。
今、これだけ色んなイベントがあり、ゲームやインターネットでもスゴイことが出来ちゃう時代に、LIVEとして、その場所に足を運ばなきゃ十全に伝わらないステージの魅力を、どのように沢山の人に知ってもらうか。「観にいってみよう。足を運んでみよう。参加してみよう。」と思ってもらえるか。
これ、すごく大切じゃないですか、と。
その方法の一つとして、過去のミュージカル公演のダイジェスト映像を制作中。
ボクが作業してるわけじゃないけどネ。
これは劇団SE・TSU・NAでも制作してるけど、舞台は生モノ、どんな内容なのか、チラシだけではわからないことも多いから、以前の作品をダイジェストで見てもらって、「ああ、こんな雰囲気なんだ。」と理解してもらう為のツール。
―こんな感じの舞台なんだ、このミュージカルに今度出演するんだ。
―この衣裳や小道具、保護者でつくってるらしいよ?
―これ、今度地元でやるイベントなんですけど、観にいかない?
そういう風に、宣伝に使ってもらえたらいいな、と思ってる。
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どうしても、こういうイベントは身内で告知して終わってしまいがちだ。
観客の多くは、出演者であるコドモたちの、そのお父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃんイトコにハトコとトモダチたち――が見に来てくれて、それで満席、では、先細って行くだけではないか、と思う。
モチロン、そういうお客様にも来て頂いて、
さらに、こんなことをしています、こういうイベントです、というアピールをしていかないと、これから先の少子化が進む中、出演を希望するコドモたちも減っていくんじゃないだろうか。
一度出演したコドモの多くが、また来年も出たい!って言ってくれる。
その魅力はどこにあるんだろう?ということを、
もっと多くのヒトに、場所で、媒体で発信すべきじゃないかと考えている。
もっとなんかないのかな。できないのかな。
せっかくそういう地力のある母体があつまり、運営委員会を形成しているんだから。
(だからこそ、軽軽しく動けないことも理解してますが)
正直、歯がゆいところもある。
同時に、畑違いのヒトだからこそでる意見に「なるほど!」と思うことも多い。
(大体において、ボクは非常識部門担当だから、オトナの意見を聞くと「へえー」ってなる)
舞台製作の専門家ではないヒトたちが、コドモたちの「やりたい!」を応援しているわけだ。
出来ないことも分からないことも当然ある。けれど、やるならプロにならなきゃいけないと思う。
気持ちだけでも、出来る部分だけでも、プロでなければ。
ではプロとは何かって言えば――技術や知識の部分を除くなら、
「責任感」だと思う。
コドモもオトナも関係なく、関わる全員が、自分の役割に、プロ意識をもって挑みたい。
この舞台「枚方こどもミュージカル」の成功はどこなのか。
今一度、これを確認して、稽古はじめたいな。