基本人間嫌いの一人大好き人間のボクですが、舞台は一人では作れません。
例え一人芝居であっても、スタッフがいて、何よりそれを見てくれる「観客」という存在。
観てくれる、伝えたいと思う相手がいて、初めてなりたつもの。
だから、公演中、そのメンバーと良くお酒飲んだり、無駄話をしたりします。
さてさて。
前に劇団員横田鈴が、エスペリオ役の大西さんを紹介し、
ボクが少し前にランサ役の田代君を紹介。
客演紹介みたいな感じになったので、
今回はノルドー役の升田くんを紹介したい、と思います。
升田くんは、以前舞台でその芝居を拝見したことがあり、記憶に残っていた役者さん。それが別の関係で観にいった舞台に出演されていて、「あ、こういうテイストの芝居もするんだ!」と思って、すぐに人づてでアポを取り、出演をお願いした。だから個人的な親交はまったくなかった。
この彼が、実に緩急自在なお芝居を作ってくれるのです。
今回ボクがイメージする「ノルドー」というサンタ見習いは、シェイクスピアでいうハムレットのような、弱さと大胆さ、矛盾を抱えた男で、でも、サンタ見習いというファンタジーの存在で…と、どこまで生身になるか、その匙加減が難しい。
今までも色んなヒトが演じてくれたこの役。
その都度アレンジする台本のコンセプトにあわせて(他のキャスティングももちろんそうだが)このヒト!と思う役者さんにお願いしていますが、今回の「大人なノルドー」に、彼はぴったりだ。
非常にいい感じの俳優さんです。とりあえず、こんな写真しかなかったが。
※作業場に衣裳フィッティングに来てくれたときの升田くん。
差し入れの回転焼きと共に。
その彼の見せ場。
いや、魅せばと言ってもいいシーンがある。
そこがぐっとくる。
いじけててなさけなくて、でも、だからこそ痛みを感じる。
そんな場面になってる。
皆さん、ご期待くださいね。
==ケイコバブログ次回予告===
そして迎えた通し稽古の日…!
小道具、衣裳なども使用したりしなかったりしながら、
物語はクライマックスへと向かいます。
その時、歌いおどるコメット役堀江さんは何を思うのか…!?
次回、「歌いおどるトナカイ」!